2013年 05月 21日
アタマの固さ。
5月のレッスン、
今月は大変だー、と、思いきや、
意外に毎回、サクサク作り上げております。
ホーモック・タレー っちゅう、 前菜? です。
ホーが「包む」「モック」が「隠す」とか「埋蔵する」みたいな意味。そして、タレー が、「海」
翻訳にかけてみると
「海を覆い包む」
なんていう、大層な名前になります。
作り方も、また大層なもんでして。
魚のにおい消し効果のあるハーブをたんまり使ってカレーペーストを作り、
川魚のすり身と混ぜて、
バナナの葉っぱでカップを作った中に、白菜を湯がいたやつ、バジルと、すり身とシーフードミックスと一緒に詰め込んで蒸す、という手順。
タイでやっていた時には、1人でイチから材料揃えて、フードプロセッサーじゃなくって専用の素焼きのすり鉢みたいなやつでゴリゴリガリガリすり身を摺って作っていたから、すごぉく面倒な記憶が強烈に残っているのですが。
みんなでしゃべくりながら作ると、結構あっという間なのね。
あ、蒸しあがってから、更に飾りをします。
センセーとしては。
タイ料理の華やかさのその1として、クリスマスカラーで飾れ! ということと、
あともう1つ、 バナナの葉っぱとか、バイトーイとか、葉っぱで色気をつける ということだと思ってます。
なので。
このホーモック、 カップをアルミホイルで作っちゃ、全然色気がないのです。
ちょっとオシャレをがんばってみました系のタイ語のタイ料理本では、耐熱ガラスに入れて、白菜の層、バジルの層、すり身の層が見えるように作った写真もありましたが、これも余りステキとは思いませんでした。
全部最初から見えちゃ、駄目なのよ。 折角「覆い包んで」いるんだから。
ということで。
今月のレッスンでは、 毎回胃を締め付けられる思いでタイ食材店を回って、バナナの葉っぱを入手しているのですが。
ある日のレッスンで、ハタと気づいた。
ずっと、こういう、高さの余りない、口の広いカップを作る事を、手が覚えているのですが。
生徒さんが作ったカップは
まるで、カップケーキ。
うわー。 センセー、頭固かったー。
かわいいカップケーキ型で作ったら、また違ったカワユイやつが仕上がるんじゃないか?
・・・・・いやいやいやいや。
今月はね、カップを作るのもお勉強なので、しかとカップを作っていただきます。
そうして、また、バナナの葉っぱを求めて電話しまくったり走り回ったりするわけですが。
ある日、あんまりバナナバナナと、バナナ嫌いなくせに聞いて回るアタクシに、あるフィリピン食材店のおっちゃんが、教えてくださった。
「うち、冷凍の、丸くきってあるやつだったら、いつも冷凍で置いてますよ。」
なんでも、フィリピンのお菓子とか、結構、丸く切ったバナナの葉っぱで包んで調理するものがあるらしく。
嗚呼、その手があった。冷凍かー。
しかし時既に遅し。 もう生の葉っぱでいい加減回数を重ねてしまったので、 毎回生の葉っぱを使いたい。
ちゃんと毎週、生バナナの葉っぱは入荷しますか? と、フィリピン人のおじさんに問えば
「うううん、、、 タイから輸入しているんだけどさ。
タイ人、あんまり当てになんないからさ。 」
実際にね、そうだよね、あてになんないこと、たくさんあったんだよね。今でも色々あるんだよね。
よく解るよ。
・・・でも、なんだか、結構ビミョーな気持ち。
フィリピンタイムってのがあって、予定時間より1時間遅れで何でも始まると言われてますから。
マニラでも、さすがにバナナの葉はスーパーマーケットでは売ってなくて、
ローカル市場で巻物のようになってほぼ無料に近い値段で売ってるんだけどバンコクはどう?
「海を覆い包む」、、、雄大なネーミングですね。
でも、名前に匹敵するほど、美味しそう~♪
うっかり権利を買ってタイの商店始めたら、超マニアックな品揃えの店になりそうで、それはそれでお邪魔してみたいような(笑)
バナナの葉っぱ、そうですね、市場で「こんなに要らんわ!」という量を安価で買うか、バナナの木を持っている人に「1枚ちょうだい」といえば3枚くらい切って来そうなノリですよね。
ホーモック、多分高級レストランに行けば食べられると思います。余り自宅で作るもんじゃないかもです。(苦笑)
普段はフライパン1つでジャジャジャっと作るのが代好きです。
お店の権利、多分、子供がいなければ買っていたかもしれません。(爆) 人生って、解りませんねえ。。。。