2010年 01月 15日
タイの「息子」に会いに行った。

クロントイ・スラムの中。 何てことない風景に見えるが、すさんだフオンな空気が漂っている。
今回のタイ旅行で、ここも行きたいところの1つでした。
タイにいた頃から、スラムの子供に学費を援助する「里親」になっていました。
大学時代の仲間にこの話をしたところ、
「salaisara, そうか、タイで オイタしちゃったんだ。
大丈夫、俺、高校教師やっていて色々あるからさ。大丈夫大丈夫。」
・・・センセイ、ちゃんと人の話を聞いてください。(怒)
あたしゃ、「ケイゴくん」じゃないですから。
タイの公立学校は、小学校までの学費が無料なのですが、それでも、やれ制服だの教科書代だの、お金がかかる。中学、高校、大学まで行くとなると、もっとお金がかかる。
日雇い労働者の親を持つ子や、親のいない子などは、経済的な問題で学校に行けなかったりする。
それをサポートするのが、里親制度。
私の子供は、彼が小学校4年生のころから、私が里親やっています。
で、この春、彼は高校卒業なので、この機会に久々に会って、進路などについて聞いてみようと思ったのさ。
娘は、幼稚園も兼ねているここのNGOオフィスに来るのも、「おにーちゃん」に会うのも生まれて初めて。
丁度幼稚園が終わる時間で園児の数は少なかったけれど、タイの「ベイビィ仲間」に気安く手を振っていました、娘。
「息子」とは、彼が小学校5年生の時に会ったきり。
最後にあったころの、ちっちゃくて細っこいイメージと、彼が中学生だったころのハニカミ写真をイメージして会って見ると、
・・・・高校3年生、すっかりオッサン顔。 しかも、同行したお父さんよりも黒いし。
高校卒業後の進路を聞いてみると。
・・・・まだ決まっていないというし。 おいおーい!
大学に行こうかと、コンピューターを勉強したいかと など、 次第にポツポツ話し出したが。
入試だったら、もう願書とか出さないと、まずいっしょ!!(焦)
一応、進学はしたいとの要望で、コンピューターを学びたいといいつつも、「でも、サッカーが得意なのでサッカー推薦、狙います」という発言まで飛び出して、 一応の親としては、不安が解消されないまま、実の娘とトボトボ帰って来たのですが。
彼の場合、父親が教育熱心なので、よかったです。
「自分は何の学もないから今のように日雇いの仕事くらいしか出来ない。だから子供にはきちんと教育を受けさせたい。でも、食べていくだけでもやっとなので里親制度には感謝している」
といわれて、ちょっとジンときた。
が、教育熱心なあまり、
「もしこの子(現在の私の里子)が大学進学できなかったら、うちの3番目の子供の中学校の学費を援助してください。そっちの子が成績優秀なので」
といわれた時には、申し訳ないけれど、笑ってしまいました。
(注:NGOの方針として、スポンサーの数が追いつかないのと、不公平がないようにということで、里親制度は1家族に1人が受けられるという規則があります。)
タイの場合(日本もそうかもしれないが)、学歴がないと、本当にどうしようもないらしい。
見てくれ重視の国民性もあるせいか。
(NGOスタッフの方いわく、「高卒で出来るエンジニアでも、チュラロンコン大学卒のペーペーより高い給料は会社が出しづらいのが現状」と。)
まあ、それはともかく、「息子」よ、早く進路をビシっと決めて、親全員とNGOスタッフの皆さんを安心させておくれ。
そうじゃなきゃ、学費の額が決まらない。

おまけ。
スラムでも、学校帰りの子供のオヤツ屋台はワンサとある。
結構のんびりした雰囲気といわれる、バンコクのスラム。
規模も随分小さくなったとも言われているけれど、
まだまだNGOで話を聞くかぎり、問題はワンサとあり、援助は必要と。
これもタイというの、ちょりっと、お見知りおきください。
そちらは、ほんと、大変みたいですね。日本も今は大変みたいだけど。毎日平穏に暮らしていけるのを感謝しなくちゃね。


