2009年 09月 08日
スパイスの威力
コトコト煮込んで できたのがコチラ。
クイッティオ・ガイ・トゥン(鶏肉の煮込み入り米麺)。
タイの屋台では クイッティオ・ノーンガイ(鶏もも入り米麺)とも言っていますが、今回は手羽元で作ってみた。
もやしと米麺を別茹でして、スープを注いでお肉をトッピング。
スープがかなり成功した配合だと確信したので、思わずパクチーを買ってきて乗せてしまったよ。
しかし、写真を撮って さあ、イタダキマスと食べてみると、あれ?何かが足りない。
揚げニンニクをトッピングするのを忘れていた。
作ってあったのをかけて仕切りなおしをしたら、やっぱりニンニクが入ったほうが美味しかった。
全くタイ料理というのは、パクチーよりも まずニンニクありきである。
・・・・って、この料理、ばっちりとチュウカ系ですけどね。
タイ人師匠のレシピだとシンプルすぎて物足りなく不満ですが、色々な本で調べてみたらこのスープに使うハーブ、スパイス類が モロにチュウカでして。
ということで、自分で配合してみた。
入れたものは
干ししいたけ シナモンスティック クコの実 八角 粒コショウ パクチーの根っこ、にんにく と あと1種類度忘れ。
これらを鶏肉と一緒にコトコト煮込んで、味付けは お醤油、甘い醤油、オイスターソースに少しのお砂糖。
そりゃーもう、チュウカでしょう。(というか、これだけの材料がとっさにあったのも我ながらすごい)
こんなチュウカな麺ですが、もうちっとワイルドな汁麺で、「クイッティオ・ムー・ナムトック。」というものがあります。
スープは同じようなもので、野菜はもやしのほかに空芯菜も。豚の内臓、豚の血を固めたものなんぞも煮込んで、お米の粉、粉唐辛子をたっぷりをふりかけて。
仕上げに、豚の血をオタマ1杯。 コクが出て美味しいそうです。
パクチーも 普通のじゃなくてイサーン(東北)料理で使う、パクチーファラン。こっちのほうがタイ料理って感じ。
でも、さすがに、豚の血は日本じゃ無理だろ。
いいです私は、お上品バージョンで満足です。血はいらないです。
お腹のゆるい娘にはシンプルな鶏スープで短く切った米麺を柔らかくゆでたものを出したのですが、どうにも色つきのスープのほうが気になるようで。
元のスープで薄めてあげてみたら、スープを一気飲み。(驚)
骨からホロリと外れる煮込み肉もクレクレと1本分食べてしまいました。
すげーな、娘。
逆にうちのオトーチャン。
我々が食べ終わる頃に電話がかかってきて、「これから一度帰るけど、何か食べに行くか?」と。
もう食べてしまったこと、それからクイッティオを茹でればオトーチャンも食べられるよと伝えると。
「・・・・いいや。俺、その辺でラーメン食ってくるわ」
ええ、ええ。このスープ、あたくしが3日間かけていただきましたよ。
このスープ、中華麺でも美味しいですし、
こういう、「カオラオ」といって、スープとご飯を別盛りにして、具とスープをご飯にシャブシャブかけていただくのもまたヨシです。